工作種別 | 別れさせ工作 |
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依頼者情報 | 神奈川県在住45歳 女性 |
対象者情報 | 神奈川県在住46歳 男性 |
契約期間 | 2カ月 |
依頼の概要:別れさせ工作
ご依頼は「夫を不倫相手と別れさせて、自分の元に戻したい」という内容でした。
20年連れ添った旦那様の浮気が発覚したのは、スマートフォンのLINEから。ロックはかかっていたものの、以前から変わっていないパスワードを用いて解除し、やり取りの内容を確認したそうです。
そこには、妻に対する罪悪感のかけらも見えない、明らかな恋人同士のやり取りが綴られており、依頼者様はそれを写真で保存されていました。
「とにかく女と別れさせてください。そうすれば、彼は私のところに戻ってきますから」
開口一番にそうおっしゃった依頼者様に、我々は一つだけ確認をしました。
「奥様、今回のご希望は【復縁工作】ではなく、【別れさせ工作】という理解でよろしいでしょうか?」
「はい、別れさせるだけで大丈夫です。戻ってくるのは確実なので」
そう言い切る依頼者様の表情には、ある種の自信すら感じられました。もしかしたら、旦那様と築いてきた20年という年月に対する“絶対的な信頼”があったのかもしれません。
ただ、我々が心の中で思っていたのは、本当に戻ってくるだろうか?という疑問でした。
浮気をしている時点で、旦那様の中には何らかの不満や別の居場所ができてしまっているのは明白です。
それでも、依頼者様は「離婚されたくない」「浮気されたままで終わりたくない」という強い気持ちで、ご相談に至ったと言うことでした。
面談担当者からの提案
面談に来られた依頼者様は、浮気をされている状況にもかかわらず、珍しく悲壮感を感じさせない、むしろ活力に満ちた印象の女性でした。ご本人曰く「浮気相手と別れさえすれば、夫は自然と自分の元に戻ってくる」とのことで、別れさせ工作のみを強く希望されていました。
すでにご自身でも動かれており、旦那様との間で話し合いの場を持ったそうです。浮気相手との関係をやめなければ慰謝料請求をすると告げたところ、旦那様は「やれるもんならやってみろ」と突き放した様子だったとのこと。とはいえ依頼者様は、浮気相手の素性についてはまったく分からない状態。問い詰めても夫は頑なに情報を明かさず、手詰まりの状態で我々のもとへ相談に来られました。
弁護士にも複数相談したものの、「すでに旦那に話した後では手が出せない」「相手の情報がなければ慰謝料請求は不可能」と言われ、さらには「調査は弁護士ではできない」として探偵事務所を紹介されたとのことでした。
私たちが提案したのは、浮気相手の情報がない以上、まずは旦那様の行動を追跡し、浮気相手の特定から始めること。相手の職場や交友関係が分かれば、それに沿った別れさせ工作を構築できます。しかし依頼者様は「もっと手っ取り早くできないか?」と提案に難色を示します。
さらに、「慰謝料を請求すればすぐに別れるのでは?」「わざと期間を長くしていませんか?」といったご発言もあり【請求する相手が分からないから困っているのでは?】と思いながらも「それならば素行調査のみを希望されますか?」とお尋ねすると、「復縁屋さんじゃ調査とかできなさそうだから他社にお願いする」といったん離れられました。
ところがその日のうちに再度お電話があり、「慰謝料を請求しても本当に別れるか分からず不安」とのご相談が。その際、「本当に確実に別れさせたいのであれば、関係そのものを壊す工作でなければ難しい」とお伝えすると、依頼者様は「少し考えます」と言って電話を切られました。
それから3日後、「やはり御社にお願いしたいです」と再びご連絡があり、二度目の面談を行うことに。初回とは打って変わって、依頼者様は落ち着いた様子で我々の提案に耳を傾けられるようになっていました。
その数日のうちに、旦那様のLINEの確認にも成功され、浮気がいまだ進行中であることを確信されたとのこと。しかも相手女性は既婚者の可能性もあり、「もしそうなら相手の夫にも証拠を送ってやる」と話していましたが、「それをすれば逆に慰謝料を請求される可能性がありますよ」「相手が離婚したら、むしろ旦那様は喜んでしまうかもしれません」とお伝えすると、ようやく冷静さを取り戻されたようでした。
浮気相手の情報がない以上、復縁工作も視野に入れるよう提案しましたが、依頼者様は一貫して「浮気相手を別れさせてほしい」とのご意向。最終的に我々は別れさせ工作の方向で動くこととなりました。
ただし、対象者の情報が不明なため、まずは旦那様を通じて浮気相手の所在や勤務先などを突き止める必要があります。調査手法として、出勤時と退勤時の両方を調査する必要があると提案したものの、依頼者様は「出勤時は早すぎるので必要ない」と断固拒否。結果として、退勤時のみの調査からスタートすることとなりました。
調査の開始
依頼者様の提供によって、対象者と浮気相手が頻繁に連絡を取り合い、性的関係が続いていると推測されました。LINEの内容を確認したところ、具体的な会話ややりとりから関係の継続性が読み取れます。
初日の調査では、定時後に対象者が現れず、2時間経過後の22時頃に男性3人とともに社屋を出てくるのを確認。彼らは対象者の車に乗って飲食店へ向かいました。帰宅前に2人を駅で降ろし、残る1人を自宅と思われる場所へ送り届けていました。依頼者様はその2名を顔見知りとして認識していました。
2日目もほぼ同様の行動で、1名の男性と飲食をして帰宅。3日目も同様のパターンでしたが、依頼者様が提供したLINEの内容と食い違いが生じました。LINE上では毎日会っているとされていたため、勤務中や出勤前の時間帯の調査が必要であると提案し、しぶしぶ了承をいただきました。
4日目の朝、対象者の車両が勤務先とは異なる方面へ進み、コインパーキングに停車。その後、警戒しながらラブホテルに入るのを確認しました。1時間後に対象者が単独で退室。しばらく後に、女性が1人でホテルから出てくるのを確認し、相手女性である可能性が高いと判断。調査員を分担し、対象の女性を追跡しました。
依頼者様は逐一進捗を確認したがる様子で、調査中にも頻繁に連絡が入り、作業に支障をきたしました。あまりに連絡が続くため「調査や工作中の連絡は控えてください」と伝えても、改善されず。
昼休憩中の調査を希望されたため、社屋から出てきた対象者を追跡。朝と同じラブホテル近くの飲食店で、朝に見かけた女性と合流する場面を確認。相手女性が浮気相手であると確信できる瞬間となりました。
その後、相手女性の退勤後を調査し、1時間離れた場所の戸建て住宅に帰宅する姿を確認。住宅の外観や備品から、既婚者である可能性が高いと推測されました。
依頼者様の感情と警告
相手女性の所在が判明したことで、依頼者様に対して慰謝料請求などの報復行動を控えるよう念押ししました。依頼者様は一応「分かっている」と返答しましたが、態度や言葉からは納得していない様子が見て取れました。
本件の目的は「別れさせて夫を取り戻す」ことです。そのため、相手の家庭や職場に浮気の事実を漏らす行動は目的に反し、かえって関係修復を難しくすると伝えました。
「これからの打ち合わせを進めましょう」とLINEを送って電話をかけたところ、「私は被害者なのに、なぜ我慢しないといけないのですか」と感情的に返されました。
「不貞行為を証明するためには、法的に有効な証拠が必要です」と丁寧に説明しましたが、依頼者様は「ホテルに行っている時点で証拠として十分だ」と食い下がりました。
電話でのやりとりが徐々に噛み合わなくなり、依頼者様は「わざと遠回りして契約を引き延ばしているのではないか」と疑念を抱くようになりました。「依頼者様の望む結果のためです」と伝えても納得されず、「あなたたちは私の邪魔をしている」と強く主張。
話が進まなくなったため一旦電話を切り、別の担当者が引き継ぎました。ところがその後、依頼者様は「相手女性の家に手紙を送る」と主張。こちらが「それは契約違反となり、以後の工作が困難になります」と伝えると、「それで戻ってくるから構わない」とのこと。
契約解除とその後
弊社は面談時の取り決めに則り、依頼者様が勝手に行動を起こした段階で契約を解除しました。
後日、依頼者様が相手女性宅を訪ねたとの連絡を受け、経過を確認。相手女性の夫は既に浮気の事実を把握しており、依頼者様が乗り込んでも成果は得られなかった様子。さらに、浮気相手の夫が依頼者様の夫に慰謝料を請求すると告げたため、依頼者様も弁護士に相談したようですが、法的には不利な状況だったようです。
その日の晩、依頼者様の夫が全ての事実を知って無言で家を出て行きました。
以降、依頼者様から「やっぱり言う通りにするからやり直したい」と何度も連絡が入りましたが、契約違反により再契約はお断りしています。
本件は、依頼者様が「別れさせさえすれば自動的に戻ってくる」という誤解のもと行動した結果、すべてを失った事例となりました。
私たち復縁業者にとっても、依頼を受ける段階で見極めが甘かったと猛省する出来事です。信頼関係が築けなければ、どんな技術や経験があっても結果にはつながりません。今後の業務に活かすべき、大きな教訓となりました。
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