縁屋ハートリンクで実際に対応した案件の一部を、依頼者様のご了承をいただいたうえで掲載しています。なお、プライバシー保護のため、内容の一部は編集を加えております。
工作種別 | 復縁工作 |
依頼者情報 | 大阪府在住 32歳 男性 |
対象者情報 | 東京都在住 30歳 女性 |
契約期間 | 8か月(うち5カ月は有料アドバイス契約) |
参考記事:復縁診断|復縁したい!あなたの復縁の可能性を測ります
ご相談内容
件名:復縁に関するご相談
初めてご連絡いたします、〇〇と申します。
貴社のウェブサイトを拝見し、藁にもすがる思いで、このメールをお送りいたしました。
大変恐縮ですが、長文になることをお許しください。
一ヶ月前、4年間交際していた同じ会社の恋人から、一方的に別れを告げられました。会社も知る社内公認の仲で、私自身、本気で彼女との将来を考えていました。
破局のきっかけは、半年前、私に出された大阪支社への転勤の内示です。支店長候補という異例の抜擢で、表向きは栄転でした。しかし、うちのような古い体質の会社です。これは、私が将来の幹部として値するかどうかを試す、一種の「踏み絵」であることは明らかでした。ここで断れば、私の出世の道は事実上、閉ざされます。
もちろん、彼女を東京に一人残すことには、強い迷いがありました。しかし、当時、彼女も企画部で重要なプロジェクトを任されたばかり。その上、この「会社からのテスト」に対し、私が「彼女のために配慮してほしい」などと会社に交渉することは、自ら「器ではない」と認めるようなもので、私のプライドが許しませんでした。
「ついてきて欲しい」の一言が、言えませんでした。
「俺がまず大阪で盤石な基盤を築いて、胸を張って君を迎えに行く。この試練を乗り越えてこそ、俺たちの未来がある。2年だけ、頑張らせてくれ」
それが、私が彼女に言えた、精一杯の言葉でした。
しかし、大阪での新しい役職のプレッシャーは想像以上で、私は仕事に没頭するあまり、彼女への連絡が次第に疎かになってしまいました。「俺の覚悟を、彼女は分かってくれているはずだ」という、完全な私の甘えがあったのだと、今になって痛感しています。
そして一ヶ月前、電話で突然、「もう待てない。支えてくれる人が、他にできてしまった」と告げられました。頭が真っ白になりました。
先日の東京出張の際、見てしまったのです。彼女が、同じ部署の〇〇〇という男と、二人で親密そうにランチをしている姿を。
長々と書いてしまい申し訳ありません。
ご相談したいのは、彼女と、その新しい相手の男性とのことです。私には、問題がその男性にあるとしか思えません。彼さえいなければ、彼女も冷静になり、私の大切さを分かってくれるはずです。
このような状況で、貴社では何かお力になっていただけるのでしょうか。
彼女を取り戻すためなら、どんなことでもする覚悟です。
お忙しいところ大変恐縮ですが、一度、お話をお伺いする機会をいただくことは可能でしょうか。
ご返信、お待ちしております。
〇〇
弊社からのご提案
【担当者の気づき・案件の要点】
相談者様のメールから、彼の辛い胸の内が伝わってきました。会社の期待という重圧と、大切な人を失った喪失感。その中で、冷静な判断ができなくなり、分かりやすい「敵」である新しい男性に、全ての原因を求めてしまうお気持ちは、痛いほど理解できました。
しかし、私たちプロの目から見れば、問題の本質はそこにはありませんでした。第二対象者の存在は、あくまで結果です。本当の原因は、依頼者様ご自身が書かれていた「『俺の覚悟を、彼女は分かってくれているはずだ』という、完全な私の甘え」、この一点に尽きました。
私たちの役目は、依頼者様の気持ちに寄り添いながらも、感情論ではなく、復縁の可能性を最も高めるための、現実的な道筋を示すことだと、私は感じました。
【現状分析とご提案】
後日、相談者様との面談の場で、私はまず、彼の「二人を別れさせることはできますか?」という問いに、誠実にお答えすることから始めました。
「結論から申し上げれば、特殊な工作によってお二人の関係に亀裂を入れること自体は、不可能ではありません。しかし、私はそれをお勧めしません」と。
その理由として、別れさせ工作後の復縁工作となると高額な費用やリスクの話もしましたが、何より「仮に彼を力づくで排除したとしても、あなたのコミュニケーションの問題が解決しなければ、彼女はまた別の、新しい誰かに寂しさを埋めてもらうことになるだけです」という、厳しい現実を、率直にお伝えしました。
その上で、「どうすれば、本当の意味で彼女を取り戻せるか」について、私なりの考えをお話ししました。
「本当の勝利は、ライバルを蹴落とすことではありません。彼女が、新しい彼の隣にいながら、それでもなお、『やっぱり、私には鈴木さんしかいない』と、自らの意思で、もう一度あなたを選ぶこと。それ以外にないと、私は思います」と。
そのために、私たちがご協力できることとして、二つのことをご提案しました。
まず、一つ目にやるべきことは、『彼女の今と本音を正確に知ること』です。
彼女が、新しい彼とどこまで深い関係なのか。そして、依頼者様のことを、今どう思っているのか。その客観的な情報を得なければ、正しい一歩は踏み出せません。
その手段として、私たちはまず、彼女の年齢や職業、趣味などを徹底的にヒアリングして分析します。そして、彼女が最も心を開きやすいであろう人物像…例えば「少し年上で、同じ業界で働く、聞き上手な女性」といった、いわば『彼女専用の相談相手』をゼロから設計し、その人物像に合致した弊社の女性工作員を選定します。その工作員が、彼女の生活圏の中でごく自然に接触し、社外の人間だからこそ話せる、気軽な相談相手という立場を築き、彼女の本音を探っていく、という手法があることをご説明しました。
そして、二つ目にやるべきことは、『依頼者様ご自身の伝え方を見直すこと』です。 依頼者様の愛情や誠意を、今度こそ彼女の心に届けるための、具体的なコミュニケーションの改善を、我々がフォローします。一つ目の情報収集で、もし彼女が抱えていた本当の気持ちを理解することができれば、この二つ目の取り組みが、闇雲な努力ではなく、的を射た、本当に意味のあるものになるとお伝えしました。
最初は、「でも、やっぱりあの男が…」と納得のいかないご様子だった依頼者様も、話を真剣に聞いてくださるうちに、徐々に表情が変わっていきました。そして最後に、「分かりました。俺が間違っていました。彼女に選ばれるために、俺自身が変わる必要があるんですね」と、固い決意の表情で、この本質的な復縁計画をご依頼いただくことになりました。
工作の開始
正式にご依頼を受け、私たちは直ちに着手しました。
まず、女性工作員Aが、対象者の利用する飲食店で自然な形で接触し、社外の相談相手としての友好関係を構築しました。接触当初の対象者の様子について、工作員からは「寂しさから、近くにいた第二対象者に頼ってしまった、という印象。元カレ(依頼者様)への特別な感情は、現時点では完全に消失しているように見受けられる」との報告がありました。これらの情報は、逐一、依頼者様へフィードバックしました。
対象者との信頼関係が深まった段階で、工作員は、慎重に、心理的な働きかけを開始しました。例えば、対象者が新しい彼の将来性のなさに愚痴をこぼした際、あくまで第三者の客観的な意見として「ちゃんと将来の計画を立てて、そのために行動できる人って、やっぱり貴重だと思うよ」と、依頼者様の「計画性」や「行動力」といった価値を、対象者が自ら再認識するよう、間接的に促していったと報告を受けています。
並行して、依頼者様には「自己改善プログラム」を開始していただきました。物理的な距離がある今、彼の存在価値をアピールできる場は「仕事」しかありません。依頼者様が仕事に打ち込めるよう、精神的なサポートに徹しました。
依頼者様の努力は、目覚ましい成果となって表れました。大きな案件を成功させ、社内での評価は鰻登りとなりました。そして、その事実が対象者に伝わっていることを確認できたのは、工作員Aからの報告によるものです。報告によると、対象者が会社のイントラネット(社内報)で依頼者様の記事に目を通していたとのことでした。
工作を進める過程で、依頼者様の心境に大きな変化が生まれていました。
彼は、努力を重ね、新しい人間関係を築く中で、ふと我に返る瞬間があったそうです。
「俺は、何のためにこんなに頑張っているんだろう?彼女に見返すため?いや、違う。俺は、俺自身の価値を証明するために、努力しているんじゃないか?」
対象者への執着が、仕事への情熱と、新しい自信へと昇華されていく中で、彼女に対する特別な感情が、少しずつ薄れていくのを感じていたのです。
私は、依頼者様からその心境の変化を伺った際、無理に引き留めることはしませんでした。
ただ、「ご自身の本当の気持ちは、次に対象者と顔を合わせた時に、はっきりとするはずです」とだけ、お伝えしました。
再会、そして本当の結末
その機会は、意外と早く訪れました。
月に一度の定例会議で、依頼者様が東京本社へ来た際、彼は廊下で、ばったりと対象者に遭遇しました。
その瞬間、彼は全てを理解したそうです。あれほど焦がれていたはずなのに、彼の心は驚くほど穏やかで、何の波も立たなかった。ただ、「ああ、元気そうで良かったな」と、遠い親戚に会ったかのような、静かな気持ちにしかなれなかったようです。その場では会釈のみして特に会話もなかったそうです。
その日の夜、対象者から「久しぶり。少しだけ、話せないかな」というLINEが届きました。
翌日、二人は再会しました。依頼者様からのご報告によると、その場で対象者は、新しい彼との関係が上手くいっていないことや、依頼者様の活躍を聞くたびに自分の選択を後悔していたことなどを話され、最終的には謝罪の言葉を口にされたとのことです。
それに対し、依頼者様はご自身の至らなかった点についても謝罪し、今回の経験を通じて人として成長できたことへの感謝を伝え、最後は穏やかに「元気でね」と言葉を告げ別れたと聞いています。
私たちの務めは、この日をもって正式に終了となりました。
後日、依頼者様から、一通のメールをいただきました。
「ご報告です。先日、会社から東京本社への帰任の打診がありましたが、断りました。大阪でもう少しやってみたいと思います。…復縁はしませんでした。でも、おかげで、彼女を取り戻すより、もっと大切なものを、自分の手で掴むことができました。本当に、ありがとうございました」
私たちの仕事は、必ずしも復縁を達成させることではありません。
依頼者様が、前を向いて新しい人生を歩み出す。
今回もその手助けができてうれしく思えた案件でした。
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