復縁屋工作：試験に落ちたら別れると言ってしまった。後悔からの復縁

2025/11/18

Ryōma

ハートリンク課長

復縁屋・別れさせ屋業務に於いては依頼者の気持ちに寄り添うことが不可欠だと考えている。特に弊社の扱う復縁に関する問題では、依頼者が抱える感情の複雑さに共感し、丁寧な対応が求められる。業界歴20年という自身の経験を活かし、困難な状況にいる人々を支えることにやりがいを感じている。

復縁屋ハートリンクで実際に対応した案件の一部を、依頼者様のご了承をいただいたうえで掲載しています。なお、プライバシー保護のため、内容の一部は編集を加えております。

工作種別	復縁屋工作
依頼者情報	東京都在住28歳男性
対象者情報	東京都在住28歳女性
契約期間	2カ月

参考記事：復縁診断｜復縁したい！あなたの復縁の可能性を測ります。

ご相談の経緯

今回ご相談に来られた依頼者様は、元カレの資格試験をきっかけに、自分の気持ちとは正反対の方向へ転がってしまった別れに悩んでいました。

もともと彼にはもう少ししっかりしてほしい、将来のことを前向きに考えてほしいという思いがあり、勢いで「今回合格できなかったら別れるからね」と言ってしまったそうです。
依頼者様は、試験に受かると思っていたこともあり、深い意味で言ったわけではなく「これくらいなら大丈夫」「少しプレッシャーをかければ頑張るはず」という軽い気持ちだったと振り返っています。

ところが彼は試験に落ちてしまい、依頼者様は自分の口から出た言葉に縛られたような気持ちになり、素直に「そんなつもりじゃなかった」と言い出せず、そのまま別れ話が進んでしまったようです。本音では別れるつもりなど全くなかったのに、流れに飲まれ、自分の意地もあって後戻りができなかったとお話しされました。

別れたあとも、依頼者様は「少し時間が経てば元に戻れるだろう」と思っていたようで、試しにLINEを送ってみたものの既読だけで返信が来ませんでした。ブロックされてはいないのに、どんな内容を送っても反応がないため、次第に「どうしてここまで？」という戸惑いと不安が増していきます。

勇気を出して直接会いに行ったときも、彼の口から出たのは「もう別れたでしょ」という短い言葉だけでした。責められたりしたわけではないものの、完全に線を引かれてしまったような冷たさがあったようで、その瞬間、依頼者様は初めて自分のしたことの大きさを痛感したと話されています。

ただ、拒絶されている理由が分からないまま時間だけが経っていくことが、依頼者様にとっては何よりつらかったようです。「試験を理由に別れたかっただけだったのか」「私に愛想が尽きたのか」「もしかして他に好きな人ができたのか」こうした疑問が頭から離れず、何を考えているのか分からない彼に対して、どう動けばいいのか判断できなくなってしまっていました。

依頼者様の気持ちは今でも彼に向いていて、「本当は別れたくなかった」という後悔がずっと残っている様子でした。その一方で、自分から何度連絡しても無視されてしまう現実があり、このまま行動を続ければ余計に嫌われてしまうのではないかという怖さも抱えていたようです。だからこそ、相手が今どんな心境でいるのか、他の女性の存在があるのか、復縁の可能性は残っているのか？これらを知りたいという気持ちが強く、ご自身ではこれ以上進められないと感じ、弊社にご相談いただいたという経緯になります。

面談での気づきと提案

面談では、依頼者様が初回相談では触れられなかった細かな部分がいくつも明らかになりました。
まず、依頼者様から過去のLINE履歴を拝見したところ、別れに至る直前のやり取りには、冗談や軽い言い合いが混ざっているものの、依頼者様の発言に「強めの言葉」や「正論で圧してしまう場面」がいくつも確認できました。
依頼者様自身は悪気なくやり取りしていたそうですが、外から見ると、対象者がプレッシャーを感じやすい性格であることを踏まえると、やや負担の大きいコミュニケーションだったと言える内容でした。

また、写真や日常の記録から、交際中の二人の関係そのものは良好で、依頼者様が感じていたような「彼が冷めていた気配」や「他の女性に気持ちが移っていた様子」は見受けられませんでした。むしろ、対象者は依頼者様に合わせて行動するタイプであり、依頼者様のペースで日常を過ごしていたことが確認できます。依頼者様もそれを分かっていながら、最後の最後で戻れなくなる言葉を使ってしまった自覚があるようでした。

ただ、依頼者様の語り口から伝わってきたのは、「本当は謝りたいのに素直に言えなかった」という性質です。ご本人は面談の中で何度も「私が悪かったんです」「あんな言い方しなきゃよかった」と繰り返すものの、実際のやり取りでは、謝罪が遠回しになっていたり、相手の反応を気にして話題をすり替えてしまったり、直接的な謝罪が伝わらない癖があることも確認できました。この素直に謝れないコミュニケーションの癖は、依頼者様自身も気づいていなかったポイントでした。

対象者側の情報については、この段階では依頼者様の話が中心になりますが、行動パターンを整理すると、依頼者様が直接会いに行った際に「怒り」ではなく「距離を取る判断」をしていること、LINEは完全無視だがブロックまではしていないこと、別れ話の直後に依頼者様を突き放すような強い表現ではなく事務的な受け答えだったことなど、相手が【関係そのものを完全に否定した形跡はない】という点が分かってきました。
ただし、こちらが踏み込みすぎたタイミングでは、対象者がはっきりと拒否した事実があるため、依頼者様と対象者が直接向き合うのは現時点では現実的ではありません。

これらの情報を踏まえ、まず必要なのは【対象者がどの状態なのか】を事実として把握することです。依頼者様の主観だけでは判断しきれない部分が多く、生活パターン、接触できる場所、誰と過ごしているのか、異性の影が本当にないのかなど、改めて調査が必要になります。所在や勤務時間、帰宅ルート、休日の行動範囲を確認し、依頼者様からいただいた情報の裏付けと、抜けている部分の補完を行う予定です。その流れの中で、自然な形で工作員が接触できるタイミングも併せて見極めます。

さらに、対象者の本心を理解するためには、外側からの調査だけでは不十分な場面があります。
対象者がどんな恋愛観を持ち、どんな女性像を理想としているのか、今回の別れをどの程度引きずっているのか、そして将来に対してどんな希望や不安を抱えているのか。これらは工作員でなければ引き出すことができません。後日、工作員が対象者の日常に入り込み、趣味や仕事の話題から距離を近づけ、段階的に深い情報を得ていく流れになります。

依頼者様自身への提案としては、この段階で分かっている範囲だけをお伝えしました。
特に、依頼者様は謝りたい気持ちは強いのに、実際に相手に伝わる形で謝るのが苦手なため、今後対象者とやり取りを再開するときに備えて、短く、言い訳のない謝罪を準備していただくようお願いしました。長文や感情的な表現は避け、相手に負担を与えず、誤解を生まない形で気持ちを伝えるための練習が必要だと判断しました。依頼者様もその点には納得され、調査と工作を進める方針で契約となりました。

調査・工作員の接触

調査は、依頼者様から事前に伺っていた情報の裏付けから始めました。対象者が利用する最寄り駅、勤務先、帰宅ルート、休日の行動範囲について、調査員が実際に現地を回って確認したところ、依頼者様が把握していた生活パターンとほぼ同じであることが分かりました。平日は朝に駅へ向かい、夕方に同じ道を通って帰宅し、帰りに立ち寄る店も以前と大きく変わっていません。買い物は近所のコンビニとスーパーで済ませ、休日は自宅にこもる様子が確認されています。

調査の途中で、退勤後に同僚と飲食店へ入っていく姿を確認しました。依頼者様から「合コンをしているのでは」という不安が出ていたため、店舗内の座席配置と相手の性別を調査員が確認しましたが、相手は男性のみで、異性との接触はありませんでした。対象者が新しい恋愛に踏み出すような行動はなく、以前より交友が少し広がった程度の印象でした。

生活リズムや外出先が安定していることから、接触のタイミングは勤務先近くの飲食店か、帰宅ルートのどちらかが自然だと判断しました。調査員からの報告を受け、工作員を対象者の生活圏に合わせて配置し、偶然を装って距離を縮めていく方針を立てました。

工作員は、対象者が数日に一度立ち寄る飲食店のカウンター席に自然に座り、店員との会話の流れを利用して対象者と雑談に入る形を取りました。趣味の話題が出やすい店内の雰囲気を利用し、対象者が集めているフィギュアの話に興味を示すことでスムーズに会話が続きました。このやり取りを重ねるなかで、対象者の方から自分のコレクションの写真を見せる流れになり、そこから工作員のスマートフォンに連絡先を交換する形となりました。

コレクションの話題をきっかけに、対象者は自宅で集めているシリーズのフィギュアを見せるという話をしており、工作員がそれを深掘りすることで、対象者のプライベートな時間の過ごし方が見えてきました。仕事が終わったあと自宅で趣味に没頭していることや、依頼者様と別れた後の生活が落ち着いている様子が語られ、仕事や生活に大きな問題を抱えている気配はありませんでした。

会話が進むにつれて、過去の恋愛の話題が自然と出てきました。対象者は、依頼者様のことを「無茶な要求をすることがあった」と表現し、資格試験の話になったところで、当時の状況を淡々と話していました。試験に落ちたときに強い恥ずかしさを感じ、情けなさもあって依頼者様と距離を置きたくなったこと、別れた直後は落ち込んでいたが、時間が経つにつれて一人暮らしの気楽さに慣れてしまったことなどが、対象者の口から説明されています。

工作員が会話の流れで「元カノとの写真はあるのか」と軽く尋ねた際、対象者はスマートフォンに保存されている画像を見せてきました。依頼者様の外見は非常に整っており、写真を見た工作員は「もったいない」という反応を自然に示しました。対象者はその反応を聞いたあと、しばらく画面を見つめる様子があり、他人の視点から依頼者様の存在を捉え直しているような空気があったとのことです。

この一連の接触により、対象者の中で依頼者様への強い嫌悪は見られず、むしろ「もう一度会いたいかどうかは迷うが、完全に気持ちがないわけではない」という方向性が見えてきました。ただし、同時に「一人の生活も快適」と考えており「付き合い始めたらそれが失われる」という気持ちが行動を止めている大きな要因と判断しました。

工作員の報告を受け、担当者として依頼者様にもフィードバックを行いました。
対象者が現在感じている不安を取り除くためには、依頼者様自身が以前とは違う行動を見せる必要があること、その第一歩として「短く、言い訳のない謝罪」を形にすることが重要であるとお伝えしました。この段階では、会いたいと伝えるのは逆効果のため、あくまで気持ちだけを伝える文面を準備していただくようお願いしました。

依頼者様はこの説明を受けて、自分が普段感情的になりやすい点を見直し、落ち着いた文章を準備する方向で動き始めました。対象者の生活状況や本音を踏まえると、この準備が次の段階の「再会」に向けた土台になると判断しています。

結末

依頼者様には、これまでの報告を踏まえて、最初の連絡は短い謝罪の文面にするようお伝えしていました。要求は一切書かず、「あの時は本当にごめんなさい」という言葉だけを伝える内容です。依頼者様は指示通り夜の落ち着いた時間帯に送信しました。

メッセージは送った直後に既読になり、そのまま数分の静かな時間が流れました。依頼者様は「どうせ返ってこない」と思っていたようですが、その予想に反して、短い間を置いて対象者から返信が届きました。驚いた様子で「返ってくるとは思ってなかった」と依頼者様から連絡を受けています。

対象者からの返信は慎重な言葉遣いではありましたが、拒絶の印象はありませんでした。むしろ、こちら側が推測していた通り、工作員との会話で得た情報と一致する内容がそのまま文章に表れていました。
試験の件で気まずくなったことや、落ちたことで恥ずかしさが勝ってしまったこと。
でも謝罪の言葉をもらえたことで気持ちが落ち着いたことが、丁寧な言葉で書かれていたのが確認できました。

この段階で、対象者が抱えていた「また同じようなことが起きるのではないか」という不安が、かなり弱まっていると判断できました。これは、工作員が対象者と何度か話す中で、依頼者様の意図を強い否定ではなく不器用な励ましだったという印象に近づけたことが大きいと考えられます。また、依頼者様の写真を見た時に対象者が見せた反応など、第三者からの肯定が作用し、対象者が持つ依頼者様の価値を見る視点が変わったことも要因のひとつと考えられます。

数日のやり取りの中で、対象者の文章にははっきりと柔らかさが戻り、依頼者様が送った簡単な近況への返事も自然に続くようになりました。お互いに重い話をしないまま雑談が続いたことで、対象者の感情が戻り、やり取りが滞らなくなったのを確認しています。

その結果、対象者の方から「会って話そうよ」という連絡が入り、依頼者様との再会が成立しました。再会後の報告によれば、とても良い雰囲気で話ができたとのことで、付き合っていた当時のような彼だったとのことでした。

その後は二人の間で自然と会う流れが続き、最終的に依頼者様から「復縁できました」という報告を受けました。やり取りの再開からここまでの流れは、担当者が繰り返し指摘した【相手の気持ちに立って考える】がそのまま形になったと言えます。

復縁が決まった後、依頼者様は「こんなことなら、あの時すぐに謝っていればよかった」と笑いながらお話しされていました。担当者は表面上は「そうでしたね」と返しましたが、内心では「違うんだよね」と思っていたそうです。それは今回の復縁の成功は、謝罪という一点だけで成立したわけではないからです。

対象者の誤解を解くための準備、工作員が拾ってきた情報の整理、対象者が連絡を返してもいいと思える状態を作るための誘導、依頼者様の態度の調整。そういった準備が揃っていたからこそ、謝罪が正しく届いたのだと思われます。

今回のケースはオーソドックスな復縁の形ですが、成立した理由も基本的な工程を積み重ねた結果です。
弊社としても「準備の重要性」を改めて確認できた案件となりました。

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