復縁屋ハートリンクで実際に対応した案件の一部を、依頼者様のご了承をいただいたうえで掲載しています。なお、プライバシー保護のため、内容の一部は編集を加えております。
| 工作種別 | 復縁屋工作 |
|---|---|
| 依頼者情報 | 東京都在住 28歳 女性 |
| 対象者情報 | 愛知県在住 28歳 男性 |
| 契約期間 | 3カ月 |
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ご相談
ご相談にお越しになりましたのは、都内にお住まいの28歳の女性、大手広告代理店に勤務する方でした。約1ヶ月前、電話で一方的に別れを告げられて以来、LINEは既読スルーの状態が続いているとのことでした。
お二人は、彼女が26歳の時に交際を開始。都内で同棲し、結婚も視野に入れた関係を築いていました。彼もまた、都内のIT企業で働くサラ-リーマンでした。しかし、約半年前、彼の父親が病に倒れ、実家である地方都市（新幹線で2時間程度の距離）で営む建設業を、急遽、手伝うことになったそうです。
当初二人は、彼が毎週末、都内のマンションに帰ってくる、という生活をスタートさせました。しかし、慣れない家業と父親の看病で、彼は次第に疲弊していきました。週末に会っても、彼はソファで眠っていることが増え、そんな彼に対し、依頼者様は、寂しさから「本当に私のことを考えてくれているの？」と、彼を責めることが多くなっていったと言います。一方の彼も、「こっちの状況も考えろよ」と、苛立ちを見せるようになっていました。
連絡の頻度は減り、会話は義務的なものになっていきました。そして1ヶ月前、些細な口論をきっかけに、彼から「もう疲れた。この生活を続けるのは、お互のためにならない」と、電話で別れを告げられました。
ご相談の中で、依頼者様は、彼のSNSの投稿に、最近、頻繁にコメントを残す、見知らぬ地元の女性アカウント（C子）の存在に気づいたことも話されました。そのアカウントとのやり取りが、彼の別れの決意に何らかの影響を与えたのではないか？という不安をお持ちでした。
「彼が大変な状況だったのは分かっています。でも、自分の寂しさを抑えきれず、彼を追い詰めてしまいました。彼が置かれている状況を、今度こそきちんと理解し支えたい。そして、二人の関係をもう一度、ゼロから見直したいのです」彼女は、そのように、ご自身の気持ちを話されました。
面談・提案
依頼者様から一通りお話を伺った後、我々は、これから取り得る二つの、全く異なる道筋をご提案しました。どちらの道を選ぶかは、最終的には依頼者様ご自身の「覚悟」の大きさに懸かっている、ということを最初にお伝えした上でです。
まず、我々が客観的な事実として確認したことからお話ししました。ご許可をいただいて拝見したLINEのやり取りからは、彼が精神的に追い詰められ、恋愛関係を維持する余裕がなくなっていった過程が、はっきりと見て取れます。問題の根っこが、二人の愛情ではなく、彼の生活の激変にあることは間違いありません。
この事実を踏まえ、一つ目の道筋は、危険を最小限に抑えながら、彼の人生に再び関わっていく、というものです。調査員によって彼の現状を正確に把握し、彼が今一番頭を悩ませているであろう「家業」について、依頼者様が少しでも話のできる相手になる。遠い場所から、彼の心の負担にならない形で、しかし、彼の人生にとって「有益な存在」として、ご自身の価値をもう一度示していく。時間をかけて、じっくりと関係を再構築していくやり方です。
そして、もう一つが、より直接的で、大きな覚悟を必要とする道です。
我々は、依頼者様に単刀直入にお尋ねしました。もし、我々の調査によって、彼の心に、まだ彼女への気持ちがはっきりと残っていることが確認できた場合、依頼者様ご自身に、今の生活を大きく変えて、彼の生活圏に飛び込み、彼をすぐそばで支えるだけの決断ができるかどうか、という点についてです。
これは、彼のお父様の看病を手伝うことも、慣れない家業を手伝うことも含みます。確かに、ご自身の立場が、いわゆる「都合のいい存在」になってしまう危険性はあります。彼との関係が正式に戻る保証もありません。ですが、彼が本当に誰かの支えを求めている時に、その一番近くにいるのがあなたである、という状況を作り出す、最も早く、最も強力な一手であることもまた、事実です。
遠くから彼の救いになる準備だけを重ね、結果として何も動かなかったという結末もまた、依頼者様にとっては大きな損失です。それならば、たとえ傷つくことがあっても、行動した結果を受け入れる。もし、依頼者様にその覚悟がおありなら、我々のやるべきことは全く変わってきます。
その場合、我々の最初の仕事は、ただ一つです。調査員を投入し、彼の依頼者様に対する「未練」や「愛情」が、今現在、どの程度の熱量で残っているのか？その一点を徹底的に見極めること。そして、もしそこに十分な気持ちが残っていると判断できたならば、我々は依頼者様が彼の元へ行くための、最も自然で最も彼に受け入れられやすい筋書きを、全力で作り上げます。
どちらの道を選ぶにしても、まずは彼の今の本当の気持ちを知ることが全ての始まりです。しかし、その情報を得た後、どちらの道に進むのか。その最終的な判断は、依頼者様ご自身にしていただく必要がある。我々は、そのようにお話ししました。
調査と工作の開始
依頼者様の覚悟を受け、我々は直ちに現地での調査を開始しました。目的はただ一つ、彼の心の中に、依頼者様への気持ちが今どれだけの熱量で残っているのか？その事実を正確に掴むことです。
我々は、相手の懐に入ることを得意とする、男性調査員を一名彼の地元へ派遣しました。調査員は、建設資材を扱う営業マンとして、ごく自然に彼の父親の会社へ出入りすることから始めました。数日かけて現場で彼と顔を合わせ、立ち話をする関係を築き、仕事の苦労話などで少しずつ警戒心を解いていきました。
調査開始から五日目の昼、調査員は彼と二人きりで昼食をとることに成功しました。調査員からの報告によれば、その席で、調査員はまず自分自身の身の上話という形で、仕事が原因で過去に大切な女性と別れてしまったことがある、という内容を語ったそうです。
すると彼は、その話に強く反応し、それまで見せなかった弱々しい表情で、自らの胸の内を語り始めたとのことでした。彼が語った内容の要点は、調査員の話と全く同じであるということ、仕事と父親のことで手一杯で彼女を支えるどころか甘えさせてやることもできなかったこと。そして、今すぐにでも会って声が聞きたいが、今の自分では彼女をまた不幸にするだけだと思い連絡できずにいる、という趣旨でした。
この報告を受け、我々は分析を行いました。彼の依頼者様に対する気持ちは、依然として強く残っていると判断しました。しかし、それと同時に自分から関係を終わらせたことへの罪悪感と、現在の自分の状況では彼女を幸せにできないという思い込みが、彼の行動を強く抑制している状態であると分析します。このため、現段階で復見を迫るような直接的な接触は、彼の罪悪感を不必要に刺激し逆効果になる可能性が極めて高いと判断しました。
そこで我々は、依頼者様が持っていた「覚悟」を実行に移すことをご提案しました。まず、会社を数日間休んでいただき、実際に彼の住む街へ向かっていただくのです。そして、彼に連絡する際には最も自然で、彼が警戒しない口実として、「仕事で近くまで来た」とだけ伝えることにしました。
依頼者様はこの提案を受け入れ、すぐに行動に移されました。一週間の休みを取り、彼の街のホテルに部屋を取りました。
そして、現地に到着した日の夜、彼が仕事を終えたであろう時間帯に、依頼者様から一本の短いメッセージを送ってもらいました。内容はごく簡単なものです。「久しぶり。元気にしてる？実は今、仕事の都合でこっちに来てるんだけど、もし少しでも時間があったらお茶でもしないかな？」という趣旨のものでした。
この文面の狙いは、彼に復縁を意識させることなく、再会への心理的な障壁を、限りなく低くすることにあります。罪悪感や気まずさを感じさせず、ただの偶然の再会として、彼が気軽に応じられる状況を作ること。それが、我々の次の段階への、最も確実な入り口となります。
最終的なご報告
依頼者様から彼へメッセージを送った後、すぐに彼から返信がありました。驚きと共に、会うことを喜ぶ趣旨の内容だったと、依頼者様からご報告を受けております。そして翌日の夜、二人は市内のホテルのラウンジで、別れて以来、初めて顔を合わせることとなりました。
後日、依頼者様から我々にご報告がありました。初回の再会はお互いの近況を報告し合うごく穏やかなものに終始したそうです。依頼者様は、我々と打ち合わせた通り、復縁の話や今回の滞在の本当の理由など、彼にプレッシャーを与えるような話は一切されませんでした。
会話の中で、彼から「いつまで、こっちにいるのか」という質問が出たそうです。それに対し、依頼者様は「一週間くらいの予定」とだけ答え、その日は一時間ほどでお開きとなりました。そして、別れ際に彼の方から「まだいるなら、週末にでも、もう一度会えないか」と、次の約束を取り付けることに成功した、とのことでした。
そして、その週末に行われた二度目の再会で、状況は大きく動きました。依頼者様からのご報告によれば、その席で、彼の方から別れて以来ずっと後悔していたこと、本当はすぐにでも連絡したかったが、自分の置かれた状況が彼女を不幸にするだけだと思い込んでいたことなどを、全て打ち明けられたとのことでした。「やっぱり君を失いたくない」という、彼の明確な意思表示があったそうです。
その彼の言葉を受け、初めて依頼者様は、ご自身が「仕事で来た」というのは建前であり、本当は彼に会うため、会社を休んで来たことを伝えられました。
今回の案件は、最初の調査段階で彼の心に依頼者様への強い未練と後悔がある、という決定的な事実を掴んだ時点で、目的の達成は極めて現実的なものとなっていました。彼の行動を縛っていたのは、愛情の欠如ではなく単なる罪悪感という名の脆い枷に過ぎなかったからです。
この状況を最終的な目的の達成へと導いた最大の要因は、依頼者様ご自身の行動力でした。
もし、依頼者様が自身の生活の現状維持を選ばれていれば、遠方からのより時間のかかる、不確実なやり方を選ばざるを得ませんでした。しかし、依頼者様が、ご自身の生活を一時的に中断してでも、彼の元へ向かうという大きな決断をされたからこそ、「彼の街へ行く」という、最も早く最も確実な一手を打つことが可能になったのです。
今回の案件で得られた教訓は、復縁の成否を最終的に決定するのは、シナリオの精緻さ以上に、それを実行するご本人の強い意志と行動力である、という厳然たる事実です。
依頼者様と対象者が、新たな関係へ向けて歩み始められたことを確認し、本案件は終了となりました。
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