復縁に使える心理学①ジョハリの窓

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Ryōma

ハートリンク課長

復縁屋・別れさせ屋業務に於いては依頼者の気持ちに寄り添うことが不可欠だと考えている。特に弊社の扱う復縁に関する問題では、依頼者が抱える感情の複雑さに共感し、丁寧な対応が求められる。業界歴20年という自身の経験を活かし、困難な状況にいる人々を支えることにやりがいを感じている。

目次

それは、ほんの小さなズレから始まっていた

「なんで分かってくれなかったんだろう」
「どうして、私ばっかり我慢していたんだろう」
「きっとあの人にとっても、私ってそういう存在だったのかもしれない」

別れてしまったあと、あなたの中で繰り返されるのは、怒りや悲しみよりも、「分かり合えなかった」という寂しさだったのではないでしょうか。

振り返れば、あの人の態度は突然変わったわけじゃない。
最初から、どこかに小さな違和感はあったはずです。
けれどその違和感を、あなたは飲み込んだ。
あの人も、口に出すことなくスルーしていた。

その積み重ねが、やがて「性格の不一致」や「価値観の違い」といった名前に姿を変えて、取り返しのつかない形で、ふたりの距離を引き裂いていった。

でも、本当はなぜズレたのかが分かれば、また向き合える可能性があると、あなたはどこかで気づいているのではないでしょうか。

関係が崩れていくとき、そこにはいつもすれ違いの構造があります。
そしてその構造は、ある心理学のモデルで明確に言語化することができるのです。

それが、《ジョハリの窓》

「自分も知っている/知らない」と「相手も知っている/知らない」
この2つの軸で関係を4つの領域に分類し、見えていなかったズレを浮かび上がらせる心理モデルです。

ビジネスや人間関係の領域で語られることの多いこのモデルですが、実は復縁という心の再構築において、極めて有効なツールでもあるのです。

復縁工作において必須のテクニックです。

このモデルを理解し、活かすことができれば、あなたとあの人の間に積み重なっていた沈黙や誤解が、対立ではなく、再接続のヒントに変わっていくかもしれません。

あなたが「もう一度向き合いたい」と思えるなら。
そして、自分を変える勇気も、相手と向き合う覚悟も、ほんの少しだけでも持てるようになってきたのなら。
ここから先は、関係が壊れた理由ではなく、再びつなげる方法を一緒に考えていきましょう。

その第一歩として、ジョハリの窓を、あなた自身の心の地図として使ってみてください。

ジョハリの窓とは何か?見え方のズレの構造を知る

人は誰しも、「自分のことは自分がいちばん分かっている」と思いがちです。
けれど実際は、見えている自分”と“見えていない自分が存在し、それが人間関係においてズレや誤解の温床になっていきます。

たとえば、あなたが何気なくとった態度が、あの人には冷たく映っていた。
逆に、あの人の気遣いが、あなたには押しつけに感じられていた。

こうした認識のズレは、努力や誠意の量では埋められません。
それは、“お互いの見えている領域”そのものが違っていたからです。

そんな「見え方の違い」を整理し、関係の修復や再構築に役立てるために開発された心理モデルが【ジョハリの窓】です。

◆ ジョハリの窓とは【自分】を4つの領域に分けて捉える視点

ジョハリの窓は、1950年代にジョセフとハリーという心理学者によって提唱された、
自己理解と他者理解を深めるための枠組みです。
復縁に関わりそうなモデルではありませんか?
このモデルでは、自己という存在を次の4つの領域に分けて考えます。

開放の窓(自分も他人も知っている自分)
・盲点の窓(自分は知らないが他人は知っている自分)
・秘密の窓(自分は知っているが他人には見せていない自分)
・未知の窓(自分も他人も知らない自分)

この4つの領域は、情報の共有度と気づきの深さによって形成されており、人間関係の中でどの窓が広がっているかによって、関係性の質が大きく変わるのです。

◆ 恋愛と復縁における見え方のズレ

復縁を目指すというのは、ただ【関係を元に戻すこと】ではありません。
それはむしろ、一度壊れた関係の原因に目を向け、別の形で向き合い直すことです。

その時、最も大きな障害となるのが【盲点の窓】【秘密の窓】が閉じたままになっていることです。

あなたが「自分は頑張っていた」と信じているその姿勢が、相手からすれば「自分本位に見えた」と受け取られていたかもしれない。
逆に、あなたがずっと大切にしてきた思いや努力を、相手には一度も伝えていなかったかもしれない。
つまり、関係のズレとは、感情の相違ではなく、情報の非対称から始まっていることが多いのです。

◆ 自分を見つめることは、関係の地図を描き直すこと

ジョハリの窓の活用は、相手の気持ちを操作するためのテクニックではありません。
むしろ「自分をどう見せていたか」「どう見られていたか」を再構成するための鏡です。

復縁を願うあなたにとって、それはとても苦しい作業になるかもしれません。
「あのとき、気づいてあげられなかったな…」
「こんなに思っていたのに、言葉にしてなかったんだな…」

でも、それでいいのです。
それが盲点であり秘密だったという事実を、今ここでちゃんと知ることができたなら。
それだけで、あなたはもう、あの頃の自分とは違っているのです。

◆ ズレは悪ではなく、再接続のヒントである

人は誰でも、自分のことを完全には見えていない生き物です。
相手のことも、ほんの一部しか分からない。
それは決して、「あなたが悪かった」からでも、「あの人が冷たかった」からでもありません。

ただ、お互いに「見えない窓」があっただけ。
そして、その窓の存在に気づいたとき、関係の修復は、やっとスタートラインに立つのです。

まずは4つの窓の中でも特に別れに深く関わってくる、盲点の窓について、掘り下げていきます。
なぜ、人は自分では気づかない何かのせいで、大切な人を傷つけてしまうのか。
そしてその盲点を、どうやって見える化すればいいのか。

その答えを探していきましょう。

盲点の窓が、ふたりをズラしていった

別れたあとに、相手から言われた言葉が頭にこびりついて離れない。
「そういうとこだよ」「前からずっと思ってた」「我慢してたけど限界だった」
そんな言葉に、あなたはきっと戸惑ったのではないでしょうか。

「そんなふうに思ってたなんて、知らなかった」
「どうしてもっと早く言ってくれなかったんだろう」
「自分なりに努力してたつもりだったのに…」

けれどそれは、あなたが悪かったからではありません。
ただ、あなたには見えていなかった領域があっただけなのです。
それが、ジョハリの窓で言うところの盲点の窓です。
上のケースは言ってもらえただけましです。
復縁に繋げることができるのだから。

◆ 気づいていなかった自分が、確かに存在していた

盲点の窓とは、「自分には見えていないけれど、相手には見えている自分」のことです。

・自分では気を遣っていたつもりだったけど、相手には他人行儀に見えていた
・自分では素直だったと思っていたけど、相手には感情をぶつけてくる人と映っていた
・自分では甘えていたつもりが、相手には依存に感じられていた
・自分では話を聞いていたつもりだったけど、相手は【伝わっていない】と思っていた

このように、自分の内側と他人の外側で、見えているものが全然違うことは、決して珍しくありません。
それが積もっていくことで、やがて「もう一緒にいられない」という判断に変わっていく。
別れは、多くの場合、爆発ではなく、沈黙の積み重ねで起きています。

◆ 工作員が見つめているのは、まさにこの盲点

復縁工作において、工作員がまずやるべきこと。
それは、「依頼者と対象者の間に横たわっていた認識のズレ」を発見することです。
簡単に書くと、別れた本当の原因となるものです。
対象者と接触した際、工作員が聞き出すのは、単なる情報や近況報告ではありません。
むしろ重要なのは、以下のような感情の中身です。

「あの人のどんなところが、しんどかったのか」
「我慢してきたことを、なぜ言葉にできなかったのか」
「付き合っている間に、どこに希望を失っていったのか」
「なぜ、距離を取ることが必要だと感じたのか」
「今、何が変わればもう一度会ってもいいと思うか」

こうした問いに対して、対象者が語る言葉の中に、依頼者様が気づけていなかった盲点が、必ずと言っていいほど現れてきます。

それは、誰かを責めるための情報ではありません。
むしろ、まだ気づかれていない自分の輪郭を浮かび上がらせるためのヒントです。

◆ 気づかなかったことに、気づくというスタートライン

復縁という言葉の中に、「もう一度好きになってもらう」という意味だけを見てしまうと、つい相手にアプローチすることばかりを考えてしまいます。
でも本当は、最初に向き合うべきは自分の側です。

・相手のことを優先していたつもりが、実は相手の言い分を封じていたこと
・連絡が減っていった理由を、単なる忙しさだと決めつけていたこと
・すれ違いが続いても、関係は続くものとどこかで思い込んでいたこと

こうした視点の歪みや見落としは、直すべき欠点ではなく、知っていなかった事実なのです。
人は、自分の正しさを証明することに意識が向いている間は、相手の沈黙の意味に気づくことができません。
だからこそ、「見えていなかった自分」に出会ったとき。
そこからすべてが動き始めるのです。

◆ 自己改善とは、反省ではなく再構築である

盲点を知るということは、自分を責めることではありません。
むしろそれは、自分の取扱説明書を書き直すような作業に近いのです。

過去のあなたには、見えていなかった。
でも、今ならそれが見える。
そうであれば、これからのあなたは、確実に違う選択ができるはずです。

自己改善とは、反省の上に立つものではない。
気づいた自分で、もう一度向き合うという覚悟の積み重ねです。

次は、もうひとつの関係を動かす力【秘密の窓】について説明します。

言ってこなかった想い。
言えなかった優しさ。
あなたが心の奥にしまい込んでいたものが、実は信頼を取り戻す鍵になるかもしれません。
今度は、開くことについて、一緒に考えてみましょう。

秘密の窓が信頼の再接続を生む

ふたりの関係に、一度別れという結末が訪れてしまったとき、多くの人はこう考えます。

「いまさら何を言っても遅いかもしれない」
「もう過去のことだから、蒸し返すのはやめよう」
「言わなかった自分が悪い。だから今さら伝えても意味がない」

でも、本当にそうでしょうか?
時間が過ぎた今だからこそ、ようやく伝えられるようになったことがあるのではないか?
それが、ジョハリの窓でいうところの秘密の窓なのです。

◆ 秘密の窓 見せてこなかった自分が、関係を変える鍵になる

秘密の窓とは、【自分では分かっているけれど、相手には見せていない自分の側面】を指します。
それは必ずしも、暗い話や痛みばかりではありません。

・心の奥で、ずっと「ありがとう」と思っていたこと
・「あなたの前では強がってしまう自分」に気づいていたこと
・何気ないLINEのやり取りが、一日を救ってくれていたこと
・仕事や家庭の事情で、いつも余裕がなかったことを言えなかった後悔
・付き合っていた頃、こっそりアルバムに写真をためていたこと

これらは、伝えようと思えば伝えられたけど、言わなかったことたちです。
そしてそれらは、関係が終わった今になって、あなたの中に置き去りのままになっているのではないでしょうか。

◆ なぜ、私たちは本音を隠してしまうのか

言ってこなかったのには、理由があります。
それは、意図的に隠していたわけではなく、むしろ言ったら壊れるかもしれないという怖さのほうが大きかったからです。

・わがままだと思われたくなかった
・頼りないと思われたくなかった
・面倒くさい奴だと嫌われたくなかった
・本音を言えば、相手の気持ちが離れてしまうのではと怖かった

その怖さが、あなたの口を閉じさせていた…かもしれません。
だから、当時のあなたはただ、守ろうとしていただけなのです。
でも今なら、別れを経た今なら、守るためではなくつなぐために本音を語れる自分がいるかもしれません。

◆ 秘密の開示は、過去を未来の材料に変える力を持つ

何度も出てきますが、復縁を目指すというのは、関係を元通りに戻すことではありません。
あの頃とは違うあなたが、今の相手と新しい関係を築いていくこと。

そしてその最初のきっかけになりうるのが、秘密の開示です。
なぜなら、言われていなかった優しさ、気づかれないまま終わった努力、口にできなかった「好きだった」の記憶はすべて、あなたがどういう人だったのかを、相手にとってもう一度描き直す材料になるからです。

◆ 復縁工作における秘密の窓の扱い方

実際の復縁工作においても、この秘密の窓をどう開くかは、極めて重要なテーマになります。
たとえば、こんな局面が訪れます。

・工作員が、対象者から知られていないエピソードをヒアリングしたとき
・対象者が「そんなこと思ってたの?全然知らなかった」と驚くとき
・依頼者様が「自分では言えなかったけれど…」と打ち明け始めたとき

このとき、相手の中であなたの印象が再構築されていくプロセスが始まります。

そしてこの開示は、「ごめん」のような謝罪でも、「変わったよ」のようなアピールでもありません。
それはもっと静かで、もっと個人的なもの「あなただから、今は話したいと思えた」という感情そのものが、
相手の心に深く届くのです。

◆ 意外性ではなく素直さこそが、関係を動かす

ここで勘違いしてはいけないのは、秘密の開示をサプライズや演出にしてしまわないことです。

「実は、あのときあなたの誕生日プレゼントのためにバイトしてたんだ」
「ほんとは毎晩、あなたの寝顔を見ながらありがとうって思ってた」
「あなたのことを忘れようとしたけど、全然無理だった」

こういったことを急に打ち明けるのは、効果的ではあります。
けれど、それが本当に心から出てくる言葉でなければ、逆効果にもなりうるのです。
大切なのは、あなたがその言葉を自分自身の許しとしても語れること。
つまり、言葉にしたことで少しでも自分を受け入れられるような、そんな開示が理想です。

◆ 秘密は、ふたりの関係にもう一度あたたかさを戻す

秘密の窓が開くとき、そこには不思議な温度が生まれます。
それは、緊張感でも情熱でもなく、「なんか、あの頃とは違うな」「この人、こんなに素直だったっけ」という、
ごく小さな驚きと親しさ。
そのあたたかさこそが、「もう一度向き合ってみてもいいかもしれない」という気持ちの最初の芽なのです。

だから、無理にドラマティックな言葉を用意しなくていいのです。
完璧に整えた台詞なんていりません。
むしろ、少しつかえたり、照れたりしてもいいです。
あなたの今の素直を、静かに差し出してみること。

それが、信頼の再接続の第一歩です。

その余白こそが、ふたりの未来を照らすものになるのです。
次は再接続の実際的なスタート地点「開放の窓」について深掘りします。

過去に共有していた記憶。
今も互いに知っている一面。
それらをどう活かすかによって、関係の「初動」がまったく違ってくる。

いよいよ終盤。
次は、“確かな足場”を築く方法を一緒に見ていこう。

開放の窓を広げることが、復縁の起点になる

「一緒に笑っていた時間も、確かにあったはずなのに」
「どうして、あの頃のふたりに戻れなかったんだろう」
──別れたあとのあなたは、何度もそう振り返ったのではないでしょうか。

でも、だからこそ聞いてほしい。
過去のふたりの中に、もう一度つながるためのヒントが眠っている。

それが、ジョハリの窓で言う【開放の窓】
自分も、相手も、知っている、共有された自己=ふたりで見ていたあなたの領域です。

◆ 開放の窓【共通の記憶】が再接続の土台になる

開放の窓には、あなたも相手も知っているあなたが詰まっています。
だからこそ、ここには安心感と信頼の原型がある。

・ふたりでよく行ったお店の記憶
・記念日でもない日に交わした他愛ないLINEのやり取り
・ひとつの番組を見て、同じタイミングで笑った瞬間
・言葉にせずとも伝わっていたあ、今、同じこと考えてたねという気配
・「ありがとう」を言い合えた夜や、「おやすみ」を送り合った朝

それらは、もう終わった関係の残像ではありません。
もう一度信じ直すための、足場なのです。

◆ なぜ、開放の窓をあえて思い出す必要があるのか

復縁を目指す中で、何を直せばいいのか?どう変わればいいのか?にばかり目がいってしまうかもしれません。
でも、それだけでは片手落ちです。
なぜなら、相手の中にあるあなたの印象を過去の痛みだけで塗りつぶしてしまえば、そこに未来のあなたが入り込む余地はなくなってしまうからです。
だからこそ、開放の窓、つまり一度共有していた記憶を、ふたりの間にもう一度立ち上げる必要があるのです。

◆ 工作終盤での再会に活かされる共有の記憶

実際の復縁工作では、最終フェーズにおいて対象者との再会や直接対話の機会が設計されることがあります。

このとき、依頼者がどう振る舞うか。
それによって、対象者の心理は大きく左右されます。
ここで大切なのは、新しい自分を押し出すことではなく、昔のふたりが持っていたあたたかさを、少しずつ思い出してもらうこと。

・相手が気に入っていた曲を、さりげなく口ずさむ
・昔ふたりでよく食べた店の名前を会話に出す
・「あの頃さ、よく◯◯で笑ってたよね」など、記憶を“笑い”に変えて語る
・相手が無意識にしていた癖に気づいていたことを、そっと伝える

それは、過去の共有領域=開放の窓を再アクティブにする行為です。
これにより、対象者はあなたとの過去に対して抱いていた距離感を、少しずつ修正していく。

◆ 安心とは、変化の中に残された知っているものでできている

人は、完全に変わった人には戸惑いを感じます。
逆に、まったく変わっていない人にも、戻る理由を見いだせません。

では、どうすればいいのか。
それが「変わったけれど、どこかにあの頃のあなたが残っている」という印象。
このなつかしさと新しさのバランスこそが、再接続の起点となるのです。
そしてそれは、開放の窓を広げることでしか得られない感触でもあります。

◆ 「もう一度話してみてもいいかもしれない」そう思わせる最後のピース

復縁は、説得ではありません。
誓約でもない。
「この人ともう一度向き合ってみようかな」という、ごく静かな決意の積み重ねです。

開放の窓は、その静かな決意を生む場所です。
それは、懐かしいけれど、過去に依存しない。
やさしいけれど、今の自分で立っている。
そんなあなたの佇まいが、相手の中に安心と再興の火を灯していくのです。

次は、誰も知らなかった自分たちという領域に入っていきます。
自分自身も、そして相手もまだ知らなかった新しい側面。

それがどんなときに顔を出すのか、そして、そこからどんな未来が育っていくのか?
未知の窓、その窓の向こうにはどんなふたりが見えるのでしょう?

未知の窓は、ふたりの未来を照らす

恋愛が終わるとき、人は無意識にこう思ってしまう。

「やっぱり私たちは合わなかったんだな」
「この人とは、もう無理だったんだろうな」
「全部出し切って、それでもダメだったんだから」

でも、それは本当に全部だったのでしょうか?
もしかしたら、あなたも、あの人も、まだ知らない自分たちがいたのではないでしょうか。

ジョハリの窓で最後に残された一領域。
それが、自分も、相手も知らなかった自分未知の窓】です。

◆ 未知の窓とはふたりの可能性が眠っている場所

未知の窓は、自己と他者の両方にとって未開拓の領域。
つまり、誰にも気づかれていなかった一面が、ある出来事や状況によって、突然立ち上がってくる瞬間のことを指します。

・喧嘩を繰り返していたふたりが、ひとつの課題に協力したとき
・長く離れていた恋人が、偶然再会した場所で思わず笑い合えたとき
・想定外の困難に直面したとき、驚くほど冷静に支え合えたとき
・昔はできなかったことを、今は穏やかに受け入れられたとき

これらは、どれも知らなかった自分が表に出てくるタイミングです。
そして、その変化は一方的な努力からはなかなか生まれません。
ふたりで共有する出来事や共に過ごす時間の中で、自然に引き出されていくか、第三者によって掘り起こされていくものです。

◆ 昔とは違う自分に気づいた瞬間、関係は動き出す

復縁における大きな誤解のひとつが、「変わった自分を見せれば、相手の気持ちも変わる」という考え方です。
もちろん、それは一理あります。
けれど、もっと大切なのは「一緒に何かを経験する中で、自分たちの変化に気づけるかどうか」なのです。

なぜなら、言葉で変化を伝えることには限界があります。
「私は成長した」「もう同じことはしない」
そう言われても、相手の心は簡単には動きません。

でも、新しい体験の中で、自然と見えてくる変化には、嘘がありません。
言葉ではなく、空気や態度や表情そのもので伝わってくる。
それが、再構築の本物の起点になります。

◆ 復縁工作の後半戦─未知の窓をどう活かすか

復縁工作において、未知の窓が関与するのは、最終段階にあたる関係性の再定義フェーズです。
ここでは、以下のような体験設計が意識されます。

・対象者の新しい価値観に触れ、それを理解しようとする姿勢
・依頼者自身の今の視点で対話に臨むことで、過去の印象が書き換えられる
・一緒に行く場所や、共有するシチュエーションを変える
・複数人の中であえて行動することで、対話以外の側面を見せる
・相手の趣味や関心に触れて、共体験を生み出す状況をつくる

このとき大切なのは、何を話すかよりどう過ごすかです。
人は、体験を通じてしか未知の側面にアクセスできないからです。

◆ 知らなかったあなたと、また出会っている気がした

この言葉は、復縁におけるひとつの到達点かもしれません。
それは、かつてのように燃え上がる恋ではなく、過去の後悔をなかったことにする関係でもなく、「今のあなた」と「今のわたし」が、もう一度出会い直せるという実感。
ここまで辿りついたとき、それはもはや「復縁」というよりも、再構築されたまったく新しい関係なのです。

◆ 成熟した関係は、未知のままを受け入れる勇気から始まる

大切なのは、全部分かり合うことではなく、分からないことごと関係を育てようとすることです。
未知の窓を開くということは、お互いに「こんな自分がいるとは思わなかった」という驚きを、嬉しい変化として一緒に味わうこと。
復縁を本気で望むあなたにこそ、この視点を持ってほしいのです。

・変わらなかった自分にしがみつくのではなく
・変わっていく自分を楽しめる関係へと進むこと

いよいよ統合する終章へと進みます。
ズレていた関係から、選び直す関係へ。
心理学の理論と、あなたの感情の再構築が交差する場所。
もう一度歩み出すかどうかは、あなたの今の言葉が決めます。

ズレを恐れずに、もう一度向き合うために

人は誰しも、すれ違いの中で生きています。
わかってほしかった。
でも、伝わらなかった。
歩み寄っていたつもりだったのに、いつの間にか遠ざかっていた…
恋愛における別れの多くは、そんな静かな誤解の連続で起きていきます。

けれど、そこで終わらせる必要はありません。
今回扱ってきたジョハリの窓は、その誤解を正すための理論ではありません。
ズレていたことを認め、抱え直し、もう一度向き合うための地図です。

◆ 自分を知ること。相手を知ろうとすること。

その両方が、関係の再構築に必要だった。
復縁という言葉は、しばしば、あの頃に戻るという意味に捉えられます。
けれど実際は、そうではありません。
あの頃の関係の続きを、今のふたりで、もう一度選び直すことです。

・盲点の窓を通して、あなたは気づかなかった自分を知った
・秘密の窓を開いて、言えていなかった想いに触れた
・そして開放の窓から、共有していた時間の意味を取り戻した
・未知の窓で、これから見つかるふたりの姿を感じた

これらのプロセスを経たあなたは、もうあの頃と同じではありません。
知る前の自分とは違う、変化したあなたがここにいる。

◆ 過去を問い詰めるのではなく、今の自分に問い直す

復縁は、誰が悪かったかを明らかにするための旅ではありません。
「今のあなたは、もう一度あの人と向き合いたいと思うか」
この問いに、自分の言葉で答えるための道のりです。

正しさではなく、本音。
過去の証明ではなく、未来の選択。
あなたの中に生まれてきたその感情を、どう扱うかは、あなただけが決められます。

◆ 恐れながらでも、もう一度向き合うことはできる

「話しかけていいのか分からない」
「この気持ちを伝えるのは怖い」
「また傷ついたらどうしよう」

そう思って当然です。
だって、あなたは一度、本気でその人を想って、そして失ったのだから。
でも、それでも、もう一度向き合いたいと願う気持ちが、心のどこかに残っているのなら。
その想いにだけは、正直に向かい合ってほしいです。

◆ 最後に残る一手は、相談という選択肢

すぐに動けなくてもいい。
何かを決めなくてもいい。
ただ、ひとりでこの感情を抱え続けることに、限界を感じているのなら。
あなたには、誰かに話すという選択肢が残されています。

それが、復縁屋という存在であってもいい。
信頼できる第三者という形でもいい。
あなたの、まだうまく言葉になっていない気持ちを、ゆっくり受け止めてくれる場所が、ここにはあります。

ズレていた。すれ違っていた。間違っていた。
でも、それだけじゃなかった。
きっとふたりの間には、伝えたかった言葉も、伝えたくなかった理由も、たくさんあったはずです。
その全部を、なかったことにしなくてもいいのです。
あなたがまた向き合うために、今日、ここで心の窓を少しだけ開けてみたこと。
その勇気は、ちゃんと、未来へと繋がっていくのです。

今回のジョハリの窓のような心理学的なテクニックは復縁においては特に強力です。
復縁屋はこういった心理テクニックを現場で駆使して復縁に繋げていきます。
あなたの場合でも復縁に繋げる道筋は必ずあります、まずは気軽にご相談ください。

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参考記事:復縁に使える心理学②-ウィンザー効果
参考記事:復縁に使える心理学③-ザイアンス効果
参考記事:復縁に使える心理学④ピークエンドの法則

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